icat

名前

icat - 指定したiノード番号に基づくファイルのコンテンツを出力する

書式

icat [-hrsvV] [-f fstype ] [-i imgtype ] [-o imgoffset ] [-b dev_sector_size ] image [images] inode

説明

icatimage(s)を開きinode番号で指定されたファイルをコピーして標準出力に出力する。

引数

-f fstype
ファイルシステムタイプを指定する。引数に"-f list"を指定するとサポートされているファイルシステムタイプのリストを出力する。このオプションが与えられなければ、自動検出を実行する。
-h
スパースファイル内の空き部分をスキップする。絶対アドレスの情報はなくなる。このオプションでスパースファイルをコピーするときに利用領域を節約することができる。
-r
ファイルが削除されていれば復元手法を使う。
-s
出力にスラックスペースを含める。
-i imgtype
イメージファイルのタイプをrawのように指定する。引数に"-i list"を指定するとサポートされているタイプのリストを出力する。
-o imgoffset
そのイメージ内でファイルシステムの先頭を指すセクタのオフセットを指定する。
-b dev_sector_size
デバイスのセクタサイズをバイト値で指定する。このオプション指定がない場合はイメージフォーマットで利用されている値か512が指定される。
-v
標準エラー出力STDERRに詳細情報を出力する。
-V
バージョン情報を表示する。
image [images]
-iで指定した形式のディスク(パーティション)イメージを指定する。イメージが複数に分割されている場合は複数のファイル名を指定することができる。もし1つだけ指定されて、かつそれが連続する名前の先頭(例えばファイル名が'.001'のように終わっている)であった場合、後続のイメージは自動的に含まれる。
inode
iノード番号。 icat は指定されたすべてのファイルのコンテンツを連結する。

ライセンス

このソフトウェアはIBM Public Licenseに従い配布される。

履歴

TCT 1.0で初めて登場し、現在はSleuth Kitに含まれている。

著者

Wietse Venema IBM T.J. Watson Research P.O. Box 704 Yorktown Heights, NY 10598, USA このバージョンはBrian Carrier (carrier at sleuthkit dot org)によってメンテナンスされている。 ドキュメントの更新情報は<doc-updates at sleuthkit dot org>に送信してください。