blkcalc

名前

blkcalc - 未割当ディスクユニットの番号と通常ディスクユニットの番号を変換する

書式

blkcalc [-dsu unit_addr] [-vV] [-i imgtype] [-o imgoffset] [-b dev_sector_size] [-f fstype] image [images]

説明

blkcalcは通常のイメージと先頭に未割当ユニットのみを含むイメージ(blkls(1)のデフォルトの動作である)の2イメージ間をマッピングするディスクユニットの番号を作成する。-d, -s, または-u のいずれかのオプションが指定されなければならない。-dオプションが指定された場合、unit_addrの値は通常のイメージのディスクユニットアドレス(すなわち ddで扱う値)である。指定したユニットが未割当であれば、未割当イメージのアドレスが与えられる。-uオプションが指定された場合、unit_addrの値は未割当ユニットイメージのディスクユニットのアドレス(すなわち blkls(1)で扱う値)である。その元のイメージのディスクユニットアドレスは決定される。-sオプションが指定された場合、unit_addrの値はスラックイメージ(すなわちblkls -sで得たイメージ)のディスクユニットアドレスである。imageは完全なオリジナルのイメージ(すなわちddで得られるイメージ)である。blkcalcはTSK 3.0.0より前のバージョンではdcalcと命名されていた。

-f fstype
イメージのファイルシステムタイプを指定する。引数に"-f list"を指定するとサポートされているファイルシステムタイプのリストを出力する。このオプションが与えられなければ、自動検出を実行する。
-i imgtype
イメージファイルのタイプをrawのように指定する。引数に"-i list"を指定するとサポートされているタイプのリストを出力する。このオプションが与えられなければ、自動検出を実行する。
-o imgoffset
そのイメージ内でファイルシステムの先頭を指すセクタのオフセットを指定する。
-b dev_sector_size
デバイスのセクタサイズをバイト値で指定する。このオプション指定がない場合はイメージフォーマットで利用されている値か512が指定される。
-v
標準エラー出力STDERRに詳細情報を出力する。
-V
バージョン情報を表示する。
image [images]
-iで指定した形式のディスク(パーティション)イメージを指定する。イメージが複数に分割されている場合は複数のファイル名を指定することができる。もし1つだけ指定されて、かつそれが連続する名前の先頭(例えばファイル名が'.001'のように終わっている)であった場合、後続のイメージは自動的に含まれる。

blkcalcコマンドはblklsコマンドによって生成されたイメージに対してキーワード検索する際に有用である。オリジナルのユニットアドレス特定および効果的な文書化が可能となる。

# blkcalc -u 64 images/wd0e

関連項目

blkls(1),

著者

Brian Carrier <carrier at sleuthkit dot org> ドキュメントの更新情報は<doc-updates at sleuthkit dot org>に送信してください。